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チーム・ル(補完編):テレビ中継とヒゲ将軍



やあ、わたしだよ。毎日暑い日が続いているが大丈夫かね。わたしはコンゴのジャングルの中でも黒スーツの上着を脱がない主義だから基本暑さには強いのだが、真冬でも廃船の船底の暑さは苦手だな…なに?あれは暑かったんじゃなくて誰かさんの裸のせいで興奮してたんだって?…口の悪い子はおしおきだな。クラット、椅子とロープ持ってきなさい。

さて、前置きが長くなったが、いつものようにまさきの妄言タイムがやってきたようだ。酸っぱい気持ちだろうがしばし付き合ってやりたまえ。

***

こんにちは。まさきです。では今夜の胃弱はル様ナイト。妄言吐き散らしてよかですか。

<フレンチ版ル様の吹替えがやっぱり粘着>

(リンク)Allocine.com 007カジノ・ロワイヤル トレイラー Bande annonce 1,2

ダニエルボンドの声は、ちょっとおっさん臭いうえに小杉さんほどインパクトのある声というわけでもなく、なんというか可も不可もないのですが、Mが激似ですね。ル様の吹替えは「annonce 2」(トレイラー2)からどうぞ。
ヴェスパーの吹替えがエヴァちゃんの発声をよく真似してると思う。言語圏の全く違う日本語ではこうした俳優ご本人の個性を損なわないという方法での吹替えよりも、よりキャラクターそのものの個性を引き出す…あるいは強調するという方向性で声優さんが決められる事が多いんでしょうけど、海ドラの吹き替えに関しては、それがもっと顕著なんでしょうね。セリフ量も映画より多いしなあ。


<ル様が日ごろ見ている衛星放送について>

スカイフリート機の爆破未遂を報じるテレビニュースを、事件の翌朝、断腸の思いでご覧になっておられるル様ですが、そのテレビに移っている女性リポーターを演じたのはFelicite Du Jeuさんというフランス人の俳優さんです。この人、キャストロールにも「フランス人リポーター」という役名でクレジットされています。

 この女優さんです。

え…じゃあル様はフランスTV局の放送を見ているのか?…ま、一発でお気づきの方もあるかと思いますが、なにぶんまさき、鈍感なんでね。
ル様の背後に流れる放送でリポーターは確かにフランス語で話しています。現場からの中継映像らしきもので、彼女の背後は明るくなっており、現場検証中であることから事件の翌朝、マイアミ空港から生中継しているということになります。もしインターネット放送のニュース動画だとすると画像が良すぎるような気がしますが、衛星放送か何かでしょうか。どうしてあえて英語圏の、時差のないナッソーでル様がフランス語の放送を見ているのか…謎です。ちなみにカリブ海ではフランス語圏のところもありますが、バハマは元英国領、公用語は英語(現地語はクレオール語)です。

<飲ませてください、もう少し…なル様について>

ところで、この時ル様はワシントンD.C.にいるアメリカ財務省の高級官僚(しかしてその実体は撮影監督Phil Meheux氏)から「残念でしたコール」の真っ最中なわけですね。
…そう、ル様は実は米国の財務省と直接のパイプを持っているのです。やっぱりお金持ちは朝から電話してる相手が違うよな。まさき宅には2日1回朝、魚屋からなんか買えと電話が入りますが。
…で、この官僚が単にが個人レベルでル様と癒着し、かつル様の正体をしらないまま付き合っているだけかもしれないのですが、少なくともMが匂わせる「9.11翌日の大規模な空売り」に関するル様の痕跡についていち早く知るべき立場にあったアメリカ財務省の中枢に、ル様のコネクションのある人間がいるということなのです。
こうなってくると英国財務省職員であるヴェスパー、そしてCIAとの絡みが気になりますがそこは今回置いておくとして…。

この官僚さんの背後はもちろん朝の風景なわけですが、電話を受けているル様の背後はどうも夜っぽい。
そしてテレビはフランス放送。ということは、まさか彼は一夜のうちにヨーロッパへ移動したのでしょうか。もちろんそれではソランジュが拷問された時間と矛盾しますので、電話を受けた時点でル・シッフルはまだ船の中、ナッソー沿岸なのです。
ここではソランジュの事をとりあえず脇に置いて、仮にあの部屋が船でなくル様の別荘か何かと考えられるか?
しかし内装はもちろん、クラットの背後のスタンドライトを見る限り、前夜にディミトリオスを呼びつけたリビングと同じ船室ということです。
ここね。

ただね…内装の中で、朝になってひとつだけ変わっている部分がありまして、そのライトの置かれたサイドボード上なんですが、ディミトリオスを呼んだ時にはなかった「大量の酒瓶」があるんです。

もしかしてル様…。

飛行機が爆破された暁には、みんなで祝杯あげようと思っ…(涙で画面が見えませ…)

でもって、祝杯どころかヤケ酒になったわけですね、チーム・ルは。ああでも爆破失敗の直後には少なくともクラット以下、部下一同はソランジュさんを拷問しにディミトリオスの別荘(かボンドの宿)に行っていたわけで…それにル様が同行しなかったとなれば、独り酒ってことも考えられる。
深夜のニュース速報見ながら、「犯人は誤爆死、妙に落ち着いた金髪のムキムキ男一人確保」とかいうテロップを横目に、ひとりでじっとグラスを見つめながら飲んでるル様@脳内そろばんで損額計算中…(全アルバニアが泣いた)


<ソランジュ殺害時間とル様の居場所>

ソランジュ殺害が、ニュースのLIVE報道・官僚からの電話後だったとすると、ル様の居場所はナッソー沿岸、おそらく前夜と同じ停泊マリーン内となります。ボンドがヴィラーズ(ヴィリヤーズ)と共にナッソーに戻ってきた時刻は定かではありませんが、日照の雰囲気から早朝・もしくは午後と思われます。爆破未遂事件が起こった後、ニュース報道を見たあとでソランジュの尋問を行い、さらに半日ちかくナッソーに留まるような危険なことをル様がするとは思えないので、

結論:ニュース報道はかなり早朝の速報であり、ワシントンの財務官僚はル・シッフルにコンタクトを取るため朝イチでオフィスにやってきた。そして電話の直後にソランジュの元を急襲したチーム・ルは、彼女から詳細を聞き出したあとすみやかに殺害、MI6がナッソーに駆け付けた時には彼女の遺体は放置され、ル一味は姿を消した後だった。
自分のお色気だだ漏れは放置なのに、情報漏れはチラとも許さないル様でございました。

…で結局、時差の問題に戻るわけですが、これほどパックリ窓の外の明るさが分かれるほど(しかもワシントンのほうが明るい)時差があると思えないので、これも結局謎でした…。もしかして…あの官僚さんの窓に見える連邦議会議事堂のドームってば…絵…?(いや、撮影ではもちろん絵かハメコミなんですけども)

うーんなんだかハッキリしない話でごめんなさいでした。


ちなみに中の人たちはこんなに仲良し(この二人、絵になりすぎ)


<マイ・ディア・ジェネラル>

つぎに、この人です。


俳優名をVladimir Kulhavyさんといいます。ル様が売抜丸の船内でマダム・ウーと共にポーカーを楽しんでいた(?)相手の、ヒゲのおじさんを演じていました。日本語字幕では割愛されていますが、吹替版ではル様から「将軍(=My dear general)」と呼ばれていた人です。で、またIMDbの記事を見落としていたエセ親衛隊長まさきさん、最近になってこの人がクロアチア人の将軍であることを知りました。

どうしてクロアチアの軍属が、ナッソーのようなリゾート地で、ル様のようなエロウサな(=エロうさんくさいの略)銀行家とこっそりポーカーを愉しみ、しかも「親愛なる」という敬称を付けられているのか。

そもそもクロアチア軍ですが、旧ユーゴスラビア連邦軍内のクロアチア軍と
クロアチア内紛とその後のユーゴ崩壊、91年のクロアチア共和国独立以降のクロアチア軍との間で分けてよく精査しなければなりませんが…相変わらずバルカン史は難しいですねえ。

で、このクロアチア人の将軍とされているヒゲオヤジの正体を推察したいのですが。

現在ハーグにはICTY(旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷)という法廷がひらかれています。
ここではおもに、91年以降旧ユーゴスラビア領土内で起こった国際人道法上の重大な違反者を裁く法廷がひらかれます。おもに、旧ユーゴの支配者層であり、有名な「民族浄化」を行ったとされるセルビア系軍関係者や政治犯が弾劾されています。故・ミ□シェビッチ旧ユーゴ大統領が獄中死したのもこの法廷の公判拘束中のことでした(ICTYは現在も機能中)
旧ユーゴの紛争において上記の「民族浄化」により悪者視されることの多いセルビアですが、じつはICTYが追っている戦犯はセルビア系に留まりません。クロアチア独立にともない、クロアチア軍側にもセルビア系住民に対して多くの非人道行為があった疑いの持たれていることはあまり知られていないのですが、ICTYが長年追っていた戦犯に、クロアチア軍の英雄、ゴトヴィナ将軍という人がいるのです。

このゴトヴィナ将軍の紹介についてはWikiの記事に詳しいので、参考までにリンクしておきます。(なお、当サイトではこれらの関係組織・民族におけるいかなる主義主張にも偏る意図のないこと、また反人道的戦争犯罪においてこれらを肯定・容認する意思のないことをあらかじめお断りしておきます)

(Wikipedia)アンテ・ゴトヴィナ氏

…この人の略歴リンク先で見てくださいね。映画になりそうな「タダもんじゃない」という文字を人間にしたような経歴です。実は、ヒゲオヤジのモデルはこのゴトヴィナ将軍のような、戦中・戦後さまざまな組織で能力を発揮し、暗躍(って言うと聞こえ悪いですが)してきた旧ユーゴの逃亡戦犯なのではないかと思うのです。どうでしょうか(聞くな)

ほらここ。

その後ゴトヴィナはフランス旅行中に逮捕され、1986年には5年の刑を宣告された。
しかし翌年には釈放されており、ゴトヴィナには特定の筋からの保護があるのではないかと言われている


ほらここ。

新聞社のリポーター(中略)は(ゴトヴィナがチーフに就任した)Army Inspectorate(陸軍物資検札係)
の関係者たちが●●(特定団体名)テ□リストグループに武器を供給していると告発したが、証明はされていない。


あとですね、ユーゴ、コソボがらみの戦犯が収監される刑務所はヨーロッパ各国にあるようなんですが、パリにもあるんですよね。上記のテレビの件といい、ル様の名前がフランス語読み(原作ではフランス在住の人なんで当たり前なんですが)なのもね。このへん、なんかありそうでしょ?(ねーよ)

ところでクロアチア紛争で旧ユーゴ領内から逃げ出したセルビア系移民が流入したのがボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ。でもってアルバニアのコソボ自治区。もしル・シッフル=アルバニア人説が正しいとすれば、ヒゲオヤジとル様はともに反セルビア勢力として思想面で結束しているようにも見える。
…けどですね、お金大好きル・シッフル様。お金以外の価値は認めない、ある意味ブロードバンド男ル・シッフル様。心はユニヴァーサルデザインなル・シッフル様が、民族的カテゴリーにだけ囚われてお仕事なさるはずも、また出来る筈もないわけで(世界的な裏利権集合体としての「組織」が、複数の対立団体にまたがっていたとしてもなんらおかしくないわけで。つかお金になるならどんな人とも「マイフレンド」が信条のル様なわけで)本心からヒゲ将軍に、イデオロギー的シンパシーを感じていたかどうかと言われれば、それは疑問だと思う。
それに、ヒゲ将軍に関して言えばなんとなく、私が勝手にここでモデルとした人よりはずっとヤワでとても叩き上げの軍人っぽい雰囲気がしないでもないんですが。
どっちかというと内紛や内戦に乗じてテ□グループに資金や軍備を横流しした小ズルイ感じの軍官僚か何かって感じですね。そうした仕事の関係でお金がたくさんある匂いを嗅ぎつけたル様(銭のにおいだと嗅覚が通常の3倍)と知り合ったという。
さらに言うとル様が心から愛する「下手の横好きなポーカー狂い」なんでしょうね。負けても負けても相手してくれる人。My Dearの真意はそこかもしれないなあ。「親愛なる(カモの)将軍」ってこと(カッコ)の中が省略されてんのね。

なんか・・・いやこっからは更に妄想激しくなるんですが、こうして見てくるとル様というのは、組織の枠組みにおいて反グローバリズム勢力というか、旧体制(冷戦時代〜テロリズム台頭)の暗部に係る部分を一手に引き受けている感じもしなくもない。もちろん金回りの事だけでしょうけど。
ル様のお客のすべてが分離主義者だとか言うわけではないにせよ、歴史的背景を背負った、旧ヨーロッパ社会の最も生々しい部分にどっぷり携わっている「わるいやつ」がル様とすれば、それらを背後に置きながらも新たなEU社会・経済の枠組みの中で、表の顔を持って堂々と肩で風切って歩いてる「わるいやつ」がドミニク・グリーンなのかなあとか。きざな言い方だと、いわゆるコインの裏表ってやつで、しょせん同じ穴のムジナなんだけども、立場的に上下だけでなく、そういう表裏の違いもあるんだろうなと。二人が同い年だから余計にそのへんが気になるの。

ところで、「5分で帰らなきゃ海に落とせ」なんて、ひどい扱いを受けた割にはカジノ・ロワイヤルにちゃんと出席していたマダム・ウーに比べ、ヒゲ将軍はなぜ参加を許されなかったのか。さんざんル様にむしりとられ、もう嫌だと思ったのか、それとも財布事情で招待状さえ届かなかったのか。
あるいは、船でトイレに行ってる間に5分が経過し、クラットによってあえなく「ドボン」させられたのか…。


ル様「さいきん、将軍と連絡取れないんだよなー…」
クラ「え、冗談(=ドボン)だったんですか…!?」(顔面蒼白)


そういえば、クラットを演じたClemens Schickさんですがドイツの長寿ドラマ「Tatort」の2006年版“Gebrochene Herzen”に出演しています。この作品にはGSG−9のAndreas Pietschmannさん(コニー)とBert Bohlitz(カスパー)さんも2007年版“Fettkiller”の1エピソードに共演しています。
コメント
うっ、うっ、うっ・・・。(笑っているのではありません。感動の涙にむせています。笑・笑・笑・・・^^;)
まさき様のル様に対するふかぁぁぁぁ〜い愛情に感動しております。

ここまで・・・あの映画を御覧になっていらっしゃるとは・・・さすが!!ル様親衛隊日本支部長です!!ご立派です!!
ル様もさぞや草葉の陰でお喜びになっていらっしゃる事でしょう・・・。

まさき様、楽しませてくださり有り難うございます・・・思わずDVDで確認したくなりましたわ。

チーム・ルへの愛が素晴らしいです。はぁと・・。
まさき様のル様考察シリーズは最高です!!

ベルリン・プレミアの写真はどれをとっても皆素敵で、申し合わせたような、衣装が素晴らしいですよね!
(欲を言えば、ヴァレンカちゃんのイヴァナ・ミルセビッチさんとのツー・ショットが欲しかったですが・・。)

ソランジュさんとのツーショット風にカットすると、本当に絵になって素敵です。(ハンネ奥様ゴメンナサイ)




  • rinzu
  • 2008/07/27 3:13 PM
rinzuさま>
さすがに今回は書いてる最中に、自分の正気に自信が持てなくなってきました…混乱はよくない。フランス語放送の件は、いろいろ考えなくても彼が一夜で大西洋横断できるわけないって事に気が付くべきでした(笑)瞬間物質移送器(デスラー戦法)でも搭載してないとムリですね。
そういえば、イヴァナさんのインタビューによるとヴァレンカちゃんもクロアチア人だろうと言うことです(ミルセビッチさんご本人も旧ユーゴ、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身)ベルリン・プレミアはマッツの美しさが神だと思います。全メンバーのファッションがUKの大プレミアより統一感と高級感があると思いました。
ソランジュ役のカテリーナさんもさることながら、ウォーレンスタイン役のフェルーシュカさんのドレスが素晴らしい。彼女、やたらマッツさんと映ってますよね…さすが世界初のスーパーモデル、自分と写真ばえの良い男を選ぶのですな。イヴァナさんはあまりプレミアの画像がないのですが、来てらっしゃったのでしょうか。本当に可愛いのでル様とのツーショットももう少し観たかったです(、カットされたトランプ破りシーンで、彼女はオレンジのツーピースドレスを着てるんですが、それも観たいです…ぜひ3枚組で。)
  • まさき
  • 2008/07/27 10:30 PM
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